第7話 (2006.11.27)
のだめ(
上野樹里)の担当教師が、落ちこぼれ専門などと呼ばれている谷岡(西村雅彦)からエリート育成で知られる江藤(豊原功補)へと変更になった。江藤は、のだめと千秋(玉木宏)が、2台のピアノで連弾していたラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」を偶然耳にし、自らのだめの担当を申し出たのだ。しかしのだめは、ハリセンを振り回して怒鳴りまくる江藤の高圧的な態度にキレて、彼のハリセンを奪ってへし折ると、練習室を飛び出してしまう。のだめは、助けを求めるように谷岡の元へと向かった。しかし谷岡は、自分にはどうすることも出来ない、とのだめに告げた。
一方、千秋は、清良(水川あさみ)の提案を受けて新たに結成したオーケストラのメンバーと飲みに出かける。そのオケには、森光音大のオーボエ奏者・黒木(福士誠治)やボストン留学から一時帰国したチェリストの菊地(向井理)ら、コンテストの常連でもある他大学の有名な学生が集まっていた。千秋と清良以外で桃ヶ丘音大から参加することになったのは龍太郎(瑛太)、真澄(小出恵介)、桜(サエコ)の3人。龍太郎と桜は、Aオケに入ること、という千秋から提示された条件をクリアして参加を許されていた。酒が入ったこともあって、オケでやる曲をめぐって荒れる飲み会。そこで千秋は、モーツアルトの「オーボエ協奏曲ハ長調」をやろうと皆に提案する。黒木は、千秋のその提案をあっさり引き受ける。
そんな中、千秋は、のだめのようすがいつもと違うらしい、と龍太郎から教えられる。龍太郎の父・龍見(伊武雅刀)が、裏軒に立ち寄っても食事をしなかったのだめのことを心配して電話をしてきたのだ。千秋は、不安を覚えて帰ろうとするが、オケのメンバーに引っ張られ、そのまま二次会に連れ去れてしまう。
あくる日、千秋の新しいオケは、練習のために桃ヶ丘音大に集まった。初めて合わせたにも関わらず、レベルの高い演奏を披露するメンバーに興奮する千秋。中でも、高い技術と繊細な表現力を持つ黒木の演奏は圧倒的だった。
練習後、千秋たちは、裏軒に立ち寄った。するとそこに彩子(上原美佐)が現れ、千秋たちの演奏会のためにホールを予約した、と伝える。それは、無名のオケには大きすぎるキャパシティーのホールだった。そこにやってきた音楽評論家の佐久間(及川光博)は、宣伝なら自分に任せて欲しい、と千秋に告げる。龍見も、「クラシック・ライフ」誌記者のけえ子(畑野ひろ子)に、雑誌を1ページ買い取って広告を載せる、と張り切っていた。しかも、龍太郎と龍見は、千秋の新しいオケを「R☆Sオーケストラ(ライジングスター・オーケストラ)」と勝手に命名していた。
マンションに戻った千秋は、龍見が用意してくれた食事をのだめに食べさせる。いつもと変わりがないのだめの姿を見た千秋は安心する。
翌日もR☆Sオケは桃ヶ丘音大で練習をする。そこに、千秋の妻を気取って差し入れを持ってやってくるのだめ。千秋は、そんな彼女を追い返そうとした。ちょうどそこにやってきた黒木は、のだめにひと目ボレしてしまう。一方、練習場で自主練習する清良の姿を見ていた龍太郎は、「清良のヴァイオリンが好きだ!」といって弟子入りを志願する。そんな騒ぎの中、練習が始まった。のだめのことを思いながらオーボエを吹く黒木や、照れたような表情でヴァイオリンを弾く清良の影響か、いぶし銀のイメージだったその演奏は、ピンク色に変わっていた――。
江藤がのだめの担当教師になったことを知った千秋は、カフェテリアで谷岡に会う。窓の外では、のだめが江藤から逃げ回っていた。谷岡は、そんなのだめの姿を見ながら、彼女の中で何かが変わってきたような気がする、と千秋に告げた。のだめを江藤に引き渡したのも、その何かを見てみたい、という思いからだったらしい。
千秋が帰ろうとしていると、そこにのだめがやってきた。千秋から、レッスンをさぼっていることを非難されたのだめは、幼児教育などの授業には出ていると反論した。すると千秋は、お前には幼稚園の先生は向いていない、と言い放つ。
千秋に置いて行かれたのだめは、ひとりで帰宅しようとした。すると、練習室前のロビーには、黒木の姿があった。黒木は、のだめのために買ってきたすずらんの鉢植えを渡した。そこでのだめは、黒木も上を目指しているのか、と問いかけた。千秋や江藤から、もっと上を目指せ、と言われたことを思い出したのだ。黒木はそんなのだめの真剣さに戸惑いながらも、上を目指すということは純粋に音楽を楽しむことだと思う、と答える。
同じころ、千秋は、江藤に呼び止められていた。江藤は、千秋のときのような失敗を繰り返さないために、ハリセンを捨ててのだめと向き合おうとしていた。そんな江藤に、千秋は、のだめに対する接し方を助言する。それは、「とりあえず『プリごろ太』」「とりあえず弁当」「とりあえず最初は自由にやらせる」というものだった。それが功を奏し、江藤は、のだめと協定を結ぶことに成功する。のだめが取り組んでいる「おなら体操」を完成させたらレッスンを受ける、というものだった。
そんな折、のだめは、千秋と彩子の会話を盗み聞きしたことがきっかけで、千秋が飛行機恐怖症のために海外に行けないことを知る。いまの千秋にとっては、R☆Sオケで頑張ることが唯一のモチベーションなのだ。千秋は、勉強のために、佐久間からもらったシュトレーゼマン(竹中直人)指揮の新作CDを聴いた。曲はブラームスが完成までに20年の歳月を費やしたという「交響曲第1番」だ。その演奏に衝撃を受けた千秋は、本棚からスコアを引っ張り出す。
別の日、千秋は、練習のために集まったR☆Sオケのメンバーに、公演の話を伝える。すると、清良やホルンの片山(波岡一喜)らが遅刻してきた。コンクールのためのレッスンが長引いた、と謝る清良。それを聞いた龍太郎は、怒りを爆発させた。龍太郎は、R☆Sオケに自分の将来をかけるつもりで取り組んでいるのだ。しかし清良や菊地らは、龍太郎とはまったく違う考え方だった。R☆Sオケのメンバーのほとんどは、コンクールの優勝などを足がかりにして、海外で活動することを目指しているのだ。それ故に、R☆Sオケでプロを目指す、と熱く語った龍太郎に、苦笑するメンバーもいた。
「なぜみんな峰を笑う?」。千秋はそう思いながらも、とりあえず練習を始めた。が、その演奏はバラバラだった。すると千秋は、コンクールが終わるまで練習は休みにしよう、と皆に告げる。
練習を見ていたのだめは、部屋を出た千秋を追いかけた。その際、階段でつまずいて持っていた魔法瓶を落としてしまうのだめ。階段を転がり落ちる魔法瓶を見た千秋の脳裏にフラッシュバックする飛行機事故の記憶。そこには、千秋が忘れていたある光景までもが甦っていた…。
テーマ : のだめカンタービレ - ジャンル : テレビ・ラジオ
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